「だー!『そんなの』もういいから早くきなさい!」
母の声がうるさかったが、私は気にも止めなかった。
目の前の事象から目が離せなかったのだ。
それは大きな熊の骸だった。それも酷く焼けこげている。
一体何があったのだろう。
しかも焼けこげているだけでなく
何かに引きちぎられたような姿をしていた。
「太一!」
催促の声に返事は返さず、しゃがんでいた脚を重く持ち上げた。
『そんなの』だって?
不可解な死骸をそっちのけで登山を続ける精神の方が信じられなかった。
きっと落雷だろう、運悪く木々よりも熊の方に落ちたのだろうと。
しかし、仮に熊よりも危険な生物がいるとなった場合……。
「ねえ母さん、あれ本当に雷の仕業なの?」
母の声がうるさかったが、私は気にも止めなかった。
目の前の事象から目が離せなかったのだ。
それは大きな熊の骸だった。それも酷く焼けこげている。
一体何があったのだろう。
しかも焼けこげているだけでなく
何かに引きちぎられたような姿をしていた。
「太一!」
催促の声に返事は返さず、しゃがんでいた脚を重く持ち上げた。
『そんなの』だって?
不可解な死骸をそっちのけで登山を続ける精神の方が信じられなかった。
きっと落雷だろう、運悪く木々よりも熊の方に落ちたのだろうと。
しかし、仮に熊よりも危険な生物がいるとなった場合……。
「ねえ母さん、あれ本当に雷の仕業なの?」