メロスは走らない感じ

山年はーりー / 2026/05/19 06:59その他
あらすじ

このお話はミステリアスなお話です。文の最後に重大な文が書かれています........???!!!!

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『メロスは走らない感じ』 メロスは激怒しました。必ず、あの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意し、人質となった親友セリヌンティウスのために、3日間の猶予を得て故郷の村へと急いでいました。しかし、村へ到着し、最愛の妹・イモートアの婚礼前夜のことです。お祝いの宴が最高潮に達した深夜、突如として悲鳴が響き渡りました。メロスが駆けつけると、なんと花婿・ムコスの父親が、羊小屋の中で冷たくなっていたのです。

「これは……殺人事件だ!」

メロスは叫びました。一刻も早く首都へ走り戻らなければならないというのに、事態は最悪です。
しかも、羊小屋の扉を閉ざしていた革紐は、メロス家の一族しか知らない特殊な結び方で固く縛られていました。
つまり、現場は完全なる「密室」だったのです。

「おい、まさかメロス、お前が……?」

村人たちがざわざわと不穏な視線を向け始めます。
 このままでは自分が犯人にされ、首都へ戻るどころか、ここで捕まってしまいます。そうなれば、身代わりのセリヌンティウスは確実に処刑されてしまうでしょう。

「待て! 私はやっていない! 私は走らねばならぬのだ! しかし……走るためには、まずこの謎を解き明かさねばならぬ!」

メロスは脳内にいるイマジナリーフレンドの相棒「イマジンティウス」を呼び出し、驚異的な思考スピードで推理を開始しました。脳筋だと侮るなかれ、親友の命がかかったメロスの集中力は、名探偵をも凌駕します。

「犯人は、この結び方を知っている私の一族、あるいは……あらかじめこの結び方を盗み見ていた者だ!」

メロスは現場の状況を鋭く観察しました。羊小屋の床には、泥で汚れた奇妙な足跡が残されています。それは、村の靴職人が作ったものではなく、都で流行している上質な革靴の跡でした。

「ムコスよ、お前の父親を最後に見たのは誰だ?」
「えっ、それは……村の入り口で怪しい男と話していたという、目撃者のミタンデスさんですが……」

メロスはすぐにミタンデスを呼び出し、その鋭い眼光で問い詰めました。すると、ミタンデスの足元は、まさに現場に残されていたのと同じ都の革靴だったのです。実はミタンデスは王の放った刺客であり、メロスの帰還を阻止するために、婚礼を血で汚そうと画策した真犯人でした。

「バカな、なぜ密室のトリックが破られたのだ……!」
「フッ、トリックなどではない。お前は革紐の結び方にこだわりすぎて、自分の足跡という最も単純な証拠を隠し忘れていたのだ。さあ、大人しく捕まるがいい!」

メロスのワンダフルなフィジカルから繰り出される説得力のある拳によって、偽の目撃者ミタンデスはその場にねじ伏せられました。

「これでよし! 事件解決だ!」

時計を見ると、すでに2日目の朝が来ようとしています。

「セリヌンティウス、待たせたな! 今度こそ、私は走るぞ!」

こうして密室殺人を鮮やかに(力技で)解決したメロスは、再び首都シラクスへ向かって、今度こそ本当に走り出すのでした。
しかし、彼の行く手には、さらなる山賊の死体や、荒れ狂う川の溺死体が待ち受けていることを、この時のメロスはまだ知る由もありません。

ここで少しお話が……
山年はーりーはこの「メロスは走らない感じ」を持って少しの間投稿をやめます。っていうのも、数週間、数ヶ月の話です。
次の投稿でまたお会いしましょう。サヨウナラ(泣)