2011年12月20日

大阪市の新指定文化財を一同に

大阪歴博サイトより

大阪歴史博物館では、平成22年12月22日(水)から平成23年2月21日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「平成20・21年度 大阪市の新指定文化財」を開催します。

主な展示品としては、「制札(せいさつ)」木簡(もっかん)である長原遺跡出土「長原里(ながはらのさと)」木簡(大阪市教育委員会蔵)、安倍晴明信仰関連資料として貴重な摂州東成郡(せつしゅうひがしなりぐん)阿倍権現(あべごんげん)縁起絵巻(えんぎえまき)(宗教法人阿倍王子神社蔵)、近代大阪の気風が育てた女性画家の作品(大阪市立近代美術館建設準備室、大阪市立美術館、大阪城天守閣蔵)、天王寺牛市にまつわる石橋家(いしばしけ)文書(もんじょ)(大阪市史編纂所蔵)などがあります。

大阪市は平成11年に大阪市文化財保護条例を施行し、大阪の歴史や文化を考えるうえで重要な文化財の指定を行うとともに、文化財の適切な保存と公開に努めています。大阪歴史博物館では、これらの文化財を市民に広く親しんでいただく機会として、特集展示「大阪市新指定文化財」を開催してきました。今回の展覧会では、平成20・21年度に新たに指定された文化財を実物資料や写真パネルによってご紹介します。

なお、大阪市指定文化財の詳細につきましては、大阪市教育委員会のホームページをご覧ください。

【主な展示資料】
(1)長原遺跡出土「長原里」木簡

(2)近代大阪の気風が育てた女性画家の作品

↑木谷(吉岡)千種「浄瑠璃船」


(3)摂州東成郡 阿倍権現縁起絵巻

↑同時に指定された絹本著色・安倍晴明像

(4)石橋家文書

↑片桐且元判物 慶長十九年(一六一四)

投稿者 tategaki : 16:37| コメント (0)| トラックバック (0)

2011年12月09日

摂河泉の古瓦に萌ゆ

大阪歴史博物館では、平成二十三年十二月七日(水)から平成二十四年二月十三日(月)まで、八階特集展示室において特集展示「摂河泉の古瓦―採集資料からみた古代・中世の寺院―」を開催しています。以下、同館の案内から

この展示では、大阪歴史博物館所蔵の古瓦コレクションを中心に、大阪市内の出土品もまじえながら、古代から中世にかけての古瓦を展示します。

古代・中世の頃、「摂津」・「河内」・「和泉」に分かれていた大阪にも、京都や奈良とならび多くの寺院が建てられました。しかし、その存在が文書や記録などに名をとどめるのみになってしまった寺院も多く、発掘調査などによって徐々にその具体的な姿が明らかにされつつあります。

大阪歴史博物館には、これまで多くの瓦コレクションが収められてきました。そのなかには、のちに発掘調査が行われたことでより具体的な姿がわかる寺院のものも含まれていますが、特に中世の和泉や河内などの地域で発見されたコレクションには、今もなお詳細が不明なままの寺院跡とされる場所からみつかった瓦も見受けられます。また、寺院以外にも、共同墓地に建っていた建物で使用されていた瓦と考えられるものもあり、寺院と墓地を繋げる可能性を秘めた手がかりとして注目されるところです。

当館所蔵の古瓦コレクションからは初めての出品となるものも多いので、ぜひこの機会にご覧いただければと思います。


↑まず、摂津。こちらは、喜連東遺跡(大阪市平野区)出土の宝塔文軒丸瓦(大阪市文化財研究所保管)。
門外漢の私などは、このような宝塔文の瓦は見たことがなかったのですが、今回は数点展示されています。時折、出土するのですね。なかに梵字が書かれています。デザイン的にみても、おもしろいです。


↑次に、和泉です。神於寺(こうのじ、岸和田市)で採集された巴文軒丸瓦(上)と連珠文軒平瓦(下)です。
神於寺は、古代から密教・修験道の山岳寺院として開かれ、縁起によると開基は役行者とされています。この瓦は、軒丸瓦が十二世紀後葉〜十六世紀、軒平瓦が十二世紀末葉〜十三世紀前葉と考えられています。鎌倉時代(十三世紀)には伽藍が整備されたと縁起にみえるので、もしかするとその頃のものかも知れませんね。


↑最後に、河内です。
 智識寺跡(柏原市)で採集された連珠文軒平瓦です。智識寺は奈良時代に創建され、大仏のあった寺として聖武天皇の行幸もあり、有名な寺院です。この瓦は時代はくだるのですが、同寺のおもかげをしのばせる遺品です。
(解説は、『なにわ歴博ブログ 〜等身大の学芸員生活〜』より=写真も)

投稿者 tategaki : 15:27| コメント (0)| トラックバック (0)

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